ある種バーチャルなブログ

自分が触れた創作物についてまとめるつもりです

修士論文発表前日の気持ちをここにしたためようと思う

正直明日どんでん返しの卒業不可とかも別にないわけではないから卒業する前提ではなく、卒業するかもしれない日の前日の感情という話になる

 

早いものでこの大学に僕は六年もの間いたらしい

恐ろしいことに六年前の記憶はまだ昨日のことのように思える

いやこれは嘘。さすがに学部一、二年の時の自分は別人だなあというのが自分の正直な気持ち

一貫性があるのは学部三年生以降の自分で、正直そこの自分からはあまり変わっていないように思える

 

これだけ長い期間この大学にいた割に何も身に着けてこなかったなあと時々思ってきたが、ふと現代制御の教科書を読み返したときにそれは嘘だなと思った

この教科書の内容は学部一年生の自分にはおそらく理解できなかったと思う

けれども今の自分は身についているかといわれると正直怪しいけれどここから勉強をしていける程度にはなれたなと思う

もちろんこの修士修了までに僕よりはるかに力をつけていわゆる即戦力といわれるような人たちもいるけれど、まあ牛歩ながら進んできたのかもしれないというのが自分に甘い僕のこの6年間の総評といったところか

 

学問の話はいったん置いておいて、この大学に入って正直最も自分の中で変化したのは人間関係についてだと思う

自分は高校時代はぶっちゃけた話がご想像の通りスクールカーストの最底辺で、その最底辺にすら笑われるみたいな人間だった

人の目は見れないし話しもあんまり続かない、成績も悪い、クラスの影とか、なんならクラスの外のオタク仲間とこそこそにちゃついた笑い方をして話したりとかそんな感じ。そんでオタク仲間すら失うとかもあった

冗談は通じないほうだった。今もそこは残ってるけど当時は本当にひどかった。

そのあたりを何とか本当にひどいレベルからそれよりは少しはマシレベルに脱したのがこの大学に入った自分の変化だった

こういう変化をできたのはこの大学が少なくとも自分に対しては懐の広い場所であったからかなあと思う

そういう意味でかなりめんどくさい面の多い自分を受け止めてくれた友人たちには本当に感謝を伝えても伝えきれないのではないかと思う

 

学問の話にもどる

これは自分の中で未だに後悔が残っていること、そして今後解決しなければならない話だ

自分は結局学部四年生からの研究室でやりたいことをやれなかったという後悔がある

けれどもそのやりたいことというのは結局個人の趣味でもかなうレベルの話で逆になぜ個人的に進めてこなかったのかという思いすらある

けれどもやはり大学という場で研究という名義だからこそかなう側面もありなかなか複雑でもあったとは思う

またそうした思いがあったから研究に対しても熱意はなかった

仕事として行ってきてしまった

前のめりになれば楽しかったのかもしれないが自分には好みではないという感情で結論がついてしまっている

このスタンスはおそらく明日留年してあと一年やっても変わりはないだろう

テーマががらりと変われば変わるかもしれないが、このテーマに対しての結論がそうなってしまったのは後悔しか残らない

一方でやりたいこともできたという側面はある

最後の最後に見つけたkaggleや途中してはやめるのを繰り返してきた競技プログラミング

そして学部時代の後悔として残り続けるロボットへの挑戦

ただ大学院の終わりが見えるにあたって自分の時間の有限性にようやく気付き、おそらくすべてはできないから選ばなければならないという岐路にいつの間にか立たされていた

技術的なことだけに余暇のすべてを当てればどうにかなるのかもしれないが、それ以外のこともたぶんそろそろ見始めないといけない

ライフイベントとかいろいろ

そう考えると一つしかできないし、一つすら厳しいと思う

それにたぶんもっと言えばこういうことを仕事にしたいんだと思う

そう考えるとやっぱり選ばないといけない

それが今自分に課せられた課題なんだろうと思う

ただこればかりは仕事で何をするか何ができるかは運が絡む

そういう運にも身を任せつつおそらく僕は行きつく場所にたどり着くのだろう

 

 

書いてて後悔が残るなあと気づいたのは、学生はどこにでも行けたのだなあということに今更ながら気づいたことだ

やろうと思えば研究でだってどんなことでもできただろうしやりたいことをやれたと思う

ここから先は自分の意志だけじゃなくて他人の意志が介在してくる

行きたい場所に行けるわけではないし、行きたくない場所に行くことになるかもしれない

もちろん好きにやっててもいつかはそんな日が来たんだろうけど、もっとやりたいことを考えてればよかったなあとか思ってしまうところがある

悔しいなあ

 

そんな修士論文発表前日の思い

 

 

PS:この文章はこの場で公開する予定だったけれど、2、3年眠ってもらうことにしようと思う。たぶん懐かしさを感じるか恥ずかしくなるかの二通りだけど、それもまた味があると思う。

 

そして2、3年後の自分に一つだけメッセージを残したい。

仕事が好きならそれで結構だと思う。きっとその先どこかにたどり着けると思うから。

けどもし嫌ならやめて新しいことをするのも手だと思う。

上の文章を書きながら思ったけど、案外そこからでも新しい道は開けると思うから。